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DTMのお勉強をはじめるにあたって。

2019年1月28日 by Nakaoh Morohoshi コメントを書く

DTMをはじめようとなさる方なら、音楽に興味があって、ということですよね?

私の音楽は宇宙戦艦ヤマトにはじまり、ドラクエで定着したわけですが、私と同じように音楽にまつわる楽しいことがあった方も多かろうと思います。

その気持ち、忘れないでください! DTMだってちゃんとやろうとすれば大変なこともありますし、結構面倒なこともあります。でも、音楽自体が楽しいままならきっと乗り越えたり、しばらく休んで戻ってこられます。

今回はお勉強のお話ですが、勉強が嫌いな方も多いと思います。中国語としては勉強とはつらいことを強いる意味らしいですが、勉強だって楽しいことはあったと思います。運動好きな方は体育のドッヂボールは楽しかったでしょうし、私ははじめてPCを与えられたとき、自ら進んでPC関連の本を読みました……べつにめずらしくもありませんよね? 自分の好きなことがどんなものにカテゴライズされるかで勉強に見られたり遊びに見られるだけであって、どれも知識を得たり考えたり訓練したりしているわけですから。

いわゆる勉強も、好きなことならただ遊んでいるようなもの。そういう認識にしてくれなかった先生や親が悪いと言うことは少なからずあると思います。出来ないからダメ、下手だからダメと言われるばかりではイヤになっちゃいますよね。

やってみようとご自分で思った今、音楽の世界・DTMの世界であなたの意思をくじくのは下手くそという批評であったり、あるいはすごい人がいて自分なんか……と思ってしまうことかも知れません。

でも、あなたが作らなかったらあなたの作品と同じものは生まれません。上手だから意味があって、下手だから意味がないというわけではないし、創作の世界は通常の世界よりそういうものに寛容です。

ネット小説を見ると、市販の小説のようなクオリティを確保できているものは大変少ないです。どうして書いているのでしょう。書くのが楽しい? それもあるでしょうし、いろいろな人がいてクオリティへの寛容度も違います。文章を読み慣れていなくてもストーリーに共感したために応援してくれる読者もいるでしょう。そういうのが嬉しいのかも知れません。そもそも物語というものはそれぞれの人生に備わっていますから想像力が働けば書けるものも多く、お笑い芸人だけが冗談を言えるわけでもないように他人を楽しませることは専門職でなくとも出来ます。

音楽も同じです。きっとメロディなんてだれでも思い浮かびます。でも、同じメロディが浮かぶわけではありません。その人によってさまざまで、そのメロディを聴く人もさまざまです。メロディを思いついてから曲に出来る人も少ないわけで、下手くそでも勉強不足でも、その時にしか書けない、その人にしか書けないものがたくさんあり、少数でもそれに共感してくれる人はきっといます。

その上、商業の話ならうまいから評価されるわけでもありません。マーケティングが実を結ぶこともあるでしょうし、誰かがすごく発信してくれたり。ビートルズ、たいへん流行りましたけれど、私と一緒に音楽やっている人はビートルズの音楽はめちゃくちゃだと言っています。めちゃくちゃいいのではなく、音楽としての品質を指しています。でも、好きな人がいて、勇気づけられた人がいて、国境を飛び越えていまでは学問の研究対象にすらなっているのです。

ですから、ぜひ、制作して公開してください! 新たな作品をどこかで待っている人がいます!

それでも批判等に負けそうな時は……しばらくダラダラしましょうね。音楽が好きという気持ちがなくならなければ、また楽器を触りたくなるでしょうから。楽器はもちろんPCも含みますよ。

挫折しないDTMお勉強のコツ

さて、前置きが長くなりましたが、主題です。なにをするかなんて巷にあふれていますし、そもそも目指す音楽によってやることもこと優先順位は変わるでしょう。ここでは勉強嫌いに既になってしまっている方を主な対象として書きますね。

・本だけ読もうとしない
勉強って教科書や辞書にあたるイメージになっちゃってるかも知れませんが、少なくとも音楽は音を出してその音をイメージできるようになるのが重要です。ピアノのようなものでなくとも、キーボードやギターなんかは持っている方も多そうですね。DTMなのですからDAWを起動して音源を読み込んでMIDI鍵盤を弾いてもいいでしょう。本をどんどん読まなくていいですから、左手と右手の指一本で対旋律を感じたり、片手でコードを押さえて和声のイメージを覚えたり。最初に楽典の本を買ったら長○度とか減○度とか出てくるかも知れませんし、長調短調の話もあるでしょう。まともに弾けなくてもいいですから、ゆっくり音を出してみて(DAWがあるんですから、打ち込んで鳴らしても!)音を感じてください。

・同じジャンルの本をいろいろあたってみる
音楽には学問として研究されていることがいろいろありますから、突っ込んでいくとそれこそ学者さんになってきます。究めていこうとしている方がお書きになった大変難しい本が出回っていますし、おすすめされることも多いです。ひとつの本を読んで分からなくても、似たような本もあったりします。日本語自体があなたに合っていない場合もあり、違う本で容易に分かったり、他のを読んでから戻ってみたら理解できたなんて良くあることです。本をたくさん買うのも出費ですが、DTMerには同じジャンルの本を買うなんて通常営業です。

・勉強だけしない
PCでDAWに向かったり楽器を触ったりするのは楽しいですよね。楽器の音が出るってペットも興味を持って夢中になるくらいです。また、作品が完成する喜びは何ものにも代え難いです。勉強して究めるまで音楽を作らないなんてもったいない。読みつつ鳴らしつつ作ってください。音符を書いているときにも気づきがあるはずです。

どちらにせよ、音楽を作りたいという願望が生まれるには、あなたの中に音楽的ななにかが定着している状態だと思います。あなたのメロディでしょうか? あなたの和声感でしょうか? あるいはリズム感でしょうか? なにか分からなくても大丈夫です。既にあなたの中にあるものを言語として語れるまでに呼び起こすこと、創作としての音楽はきっとそれに尽きます。

ぜひ、読んで、鳴らして、感じて、感覚を呼び覚ましてください。

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Filed Under: DTM, 創作, 音楽 関連タグ:DTM, 勉強, 学習, 音楽, 音楽学, 音楽学習

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Nakaoh Morohoshi

Nakaoh Morohoshi

1986年、静岡市生まれの日曜作家・作曲家。主に文芸に関してとDTMについてつぶやいてます。

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