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Komplete Kontrol M32について(レビュー)

2019年3月8日 by Nakaoh Morohoshi コメントを書く

Komplete Kontrol M32が届き、昨日より触っていました。Komplete Kontrol自体は評判もよく、NKSが便利との声が聞かれますが、AシリーズよりNative Instruments社の自社開発キーボードを搭載しているため、どうなんだろうと気になっていました。

AシリーズとMシリーズの操作系統はほぼ同様で、表示画面も同じような感じです。まず、この点に触れたいと思います。

ハードウェア側の画面は見づらい

いまだにA61を買うか、無理をおしてS61にするか悩んでおりますが、とりあえずの間に合わせとベッドサイド用にM32を購入しました。Aシリーズとの違いはキーボードがフルサイズかミニサイズか、ピッチベンドとモジュレーションがホイールかタッチスライダーかというところが大きく、またMシリーズの操作子はAシリーズに比べ若干小さめになっているようです。

ボタンやノブは小さいからといって特に苦になることはありません。クリック感もよく、ノブの精度も良いです。タッチスライダーは確かにホイールに劣る部分が多いですが、ピッチやモジュレーションCCの値の中間値をすっ飛ばして入力できるメリットもあります。サイズ的には仕方がない部分と私は割り切れました。そんなに使わない身でもありますし。

ハードでいちばん困るのは画面です。25ミリ×7ミリ程度の表示部に2行の文字が表示されます。私はさほど目が悪くないことと、くっきりした表示ではあるため読むには困りませんが、演奏中に体が動いているとちょっと視認に時間がかかるかも知れません。それよりも幅が狭いためにタッチセンスのノブを触ってパラメーター名が表示されても短縮されてしまっていて、よく使われる短縮表示以外は何が書かれているのか想像力を必要とするのが問題です。

幸いMaschineにしろKomplete Kontrolにしろ、スタンドアローンの製品ではありませんので、PCの画面が見える位置にあれば視認は困難ではありません。Komplete Kontrol Sシリーズの画面に表示されるようなことはKomplete Kontrolソフトウェア上にも表示されますから、A/MシリーズではPCの画面を見ながら操作するのがスタンダードなのでしょう。

ただ、表示小さめの4Kモニター、13インチクラスラップトップの画面だと、ちょっと慣れるまではパラメータを読むのにモニターに顔を近づけたくなります。これはもちろんOS側の拡大スケール表示で解決できるでしょうが普段使いの利便性のためにも、Komplete Kontrolソフトウェア側にスケールの拡大縮小機能があればいいなあと思います。

決定的な差になるかどうかは、Sシリーズが画面とノブが近いために視点移動少なく操作できる点をどう評価するかでしょうか。

固めのしっかりした鍵盤

キーボード部分はミニ鍵盤なりとは注釈しますが結構弾きやすいです。ピアノ経験者のような方が同じように弾けるとは思いませんが、旋律を片手でぽろぽろ弾くくらいなら申し分ありません。YAMAHAのRefaceのミニ鍵盤の方が弾きやすいとは思いますし、もう少しサイズが大きくなっても良いのならKORGのminilogueやARP Odysseyのスリム鍵盤の方がいいタッチだと思います。しかしこのクラスの製品にしては大変精度の良い製品でがっちりもしており、鍵盤も堅牢性の高さを感じさせる作りです。

世に出回るおおよその鍵盤より力はいると思います。もちろん、楽器の鍵盤における想像の範疇程度のものだと思いますが。長らくIK MultimediaのiRig KEYSを使っておりますが、体感では1.5倍ほどの重量を鍵盤にかける感があり、iRig KEYSより押し込みはじめから底を打つまで一定の力で押せる気がします。また、M32の方が鍵盤の押し込み幅が深いようにも感じます。

そしてiRig KEYSは37鍵盤ですが、32鍵ずつで見てみると、Komplete Kontrol M32の方が鍵盤の幅で3センチ弱広い(iRig KEYS : 37センチ、M32 : 39.7センチ)です。目視すると鍵盤ひとつ分でかなり幅の違いを感じ、これは鍵盤の固さと相まって弾きやすさ、ことミスタッチの減少には結構寄与しているように思います。もちろん幅が広いわけですから省スペース性には足かせとなるわけですが、iRig KEYS : 50.2センチ、M32 : 47.5センチと、鍵盤を減らした分、長辺の長さ的には充分モバイル用途に使えます。なお、白鍵の長さはM32のミニ鍵盤の方が約1センチ長く、操作子もあるため奥行きは結構違います。

ミニキーボードが欲しいなら、買い

総合的に良くできた製品だと思いますが、最後に付記したいのはNKSの便利さです。私のようなものぐさにはピッタリのマッピング済みで、メーカー側がコントロールしやすいように8個のノブにページごとアサインしてくれています。手元にあるKomplete Kontrol M32では両手弾きは無理ですが、ことシンセの音色を変えながら単音を弾くにはこのコンパクトさで最高の楽しみを教えてくれます。

また、私はかなり変質者的なシンセ遍歴をしてしまいましたが、いままで聞いていないプリセットを聞く&すぐノブで音を変化させられることで、使っていなかったシンセを引っ張り出していくつもの発見というか出会いがありました。もっと早くKomplete Kontrolシリーズを手にしていたら、こんなにシンセサイザー音源を買わなかっただろうなあと思います(DTMerとしては正しいかもですがw)。

散々書かれている通り、ハイ・コストパフォーマンスな付属ソフトもこのハードウェアあってこそ、最高に楽しめると思いますので、Kompleteの無償版なんて使ってこなかったという方にもぜひオススメしたいです。きっと出会いがあり、DTMの初心者さんに至ってはしばらくKomplete Kontrol M32とその付属ソフトだけで満足しちゃえるポテンシャルがあると思います。

マーケターでもないですし、特段商売に関わっていきたくもないのですが、いち個人DTMerとしてミニ鍵盤が欲しい方と、DTMをはじめたいけれど無償ではなくちょっと投資しようかな、という初心者さんのファースト・チョイスに推したいと思います。

(後日、写真をアップします)

私DTMer、楽器店、どこ使う?

2019年1月19日 by Nakaoh Morohoshi コメントを書く

DTM用の機材は極端なことを言えばソフトウェアや電気製品ですから家電量販店に行けば(種類は少ないでしょうが)置いてある場合もあり、なくとも注文できるでしょう。店舗の買い物ポイントも使い道が広いです。

ただ、やっぱり楽器を専門に扱っているお店の方がそもそも対象製品をセールすることも多いですし、置いてある商品も試しやすく、何より知識を持った店員さんがいます。私としては信頼できる店員さんがいるならぜひそのお店で、と言いたいのですが、まあ、限られた資金ですから価格も重要ですよね。

また、インターネット・ショッピングはことDTMerにとっては重要で、英語の読み書きができる、あるいはサポートは必要としていないと言うのならば、海外のセール品を購入することができます。輸送費も意外とかからなかったり、そもそも現在はかなり大きな容量のソフトでもインターネット回線でDLできますので、パソコンを使った活動にピッタリです。

今回は、メーカー直販や代理店サイト以外のDTM関連商品取り扱いネットショップの簡単な情報を記載します。

国内販売店

サウンドハウス

昔は日本一安いという文句を欲しいままにしていましたが、いまはそれほどではないかも知れません。ただ、最安値であることは確かにあって、品揃えも豊富です。10年以上前にクレジットカード情報が流出して(中国からの攻撃であったとサイト画面と一緒にテレビに映ってました)数年間カード利用ができなくなりましたが、いまはセキュリティを強化して利用できるようになっています。このお店を利用する醍醐味は海外からの直輸入品を買うことでしょうか。代理店サポートがなくなるものの、さまざまなハード製品が安く買えるのは魅力的です。国内正規品と直輸入品の価格差はものによってまちまちですので、ぜひ、いろいろ比べてみてください。

Rock oN Line eStore

WavesやFXpansion等の代理店であるMedia Integration社は渋谷と梅田でRock oN Companyという楽器店を開いており、DTM関連機材のお店としては専門性が高く、知識豊富な店員さんの多さ、イベント・セミナーの頻度、並ぶ商品の量から、東京や大阪に出たときにはぜひとも寄りたい店舗になっています。セールも多く、実店舗に行けるなら行った方がいいお店ではあるのですが、ネットショップでもセール品が買えることも多くあり、また最安値であることもしばしばです。eStoreではポイントが付きますが、Amazonにも出店していてポイントは付かないもののそちらの方が大幅に安いこともしばしばあります。

ミュージックランドKEY

最安値ということがそう多いわけではないのですが、ときどきびっくりするような価格が付いていたりします。

イケベ楽器店

日本最大級を謳うだけあって新品・中古とも取り扱い楽器が非常に多いです。ソフト中心のDTMでもハードは必要になってきますが、中古品を探すのにはトラブルが少なくていいのではないでしょうか。

イシバシ楽器・島村楽器

こちらも多くの新品・中古品を扱っています。特筆すべきは実店舗の数が多く訪れやすいこと、そしてショッピングセンターなどに入っている場合が多々あることです。例えばパルコに店舗があることは多いですが、パルコにはパルコカード決済で10%offの日が毎年数回ありますので、セールを行わないようなブランドの商品を購入する場合、お得になります。島村楽器では以前、Vocaloid Editorが最安値だったことがありました。

Music House FRIENDS

価格.comを見ると全体的にかなり安い値をつけるお店のようです。こちらのお店はサウンドハウスさんより数は少ないものの、手頃なDTMデスクを取り扱っていて買いやすいです。

海外販売店

Audio Deluxe
JRRshop
Time+Space
Plugin Boutique
everyPlugin

海外の実店舗を直接訪れるのは相当のツワモノでしょうが、インターネットを利用すれば海外のネットショップで簡単に買い物できます。Paypalを利用する方は多そうで、私も面倒の回避から利用していますが、上記のよく話題になるところは大丈夫でしょうし、ここに記載していないところでもあとはソフトハウスの直売が大半でしょうから、クレジットカードを登録するのが面倒でなければそちらの方が有利な場合が多そうです。有利とは単純に価格で、円で表示されることはまれですし、円表示になっていても相場に大分上乗せされています。Paypalも同様で、円のレートがいつのものか不明で、割高な相場での支払いとなります。ドル・ユーロ・ポンドを切り替えられるお店もありますので、為替相場を確認しつつお買い物なさるのが良いと思います。

ゆにばすさんのブログサイトSynthSonicのこちらの記事に詳しいです。

なお、同じくゆにばすさんが管理なさっているComputer Music JapanやオンラインDTMレッスンで有名なSleepfreaksさんのMEDIA SITEでは日本語で世界中のセール情報が確認できますので、ツイッターアカウントをフォローしておくと取りこぼしを減らせるのではと思います。

Author, Site administrator

Nakaoh Morohoshi

Nakaoh Morohoshi

1986年、静岡市生まれの日曜作家・作曲家。主に文芸に関してとDTMについてつぶやいてます。

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